【Procreate】選択ツールの使い方
Procreateの選択ツールの使い方や活用の仕方について解説します。
選択ツールとは、「指定した箇所のみを編集したい」という時に使えるツールです。
例えば1つのレイヤーにいろんなイラストを描いている時、「一部だけ編集できたらいいのに」とか「ここだけ描き換えたいなあ」なんてことはありませんか?
そういった時に便利なツールになります。
選択ツールには3種類ある
選択ツールには大きく分けて3種類あります。
・自動選択
・フリーハンド選択
・長方形/楕円形選択
それぞれ編集したい箇所を選択する方法が異なります。選択してからの動作は全く同じなので、選択の方法が違うだけです。
選択の方法だけでなく、記事の最後に覚えておくと便利な方法もご紹介します。
今回はこちらの絵を使って説明していきます。
まず選択ツールを使うには左上の方にある、「S」のような形をしたボタンをタップするところから始まります。
自動選択
「S」をタップすると下部に自動選択/フリーハンド選択/長方形/楕円形選択と出てくるので、まずは「自動」から説明していきます。
自動選択はタップした箇所をProcreateが勝手に読み取って範囲を指定してくれる機能です。
右側のシャチがつけているリボンを切り取りたいとしましょう。
「自動」を選択した状態でリボンの真ん中部分をタップすると、上の写真のように一部が緑色に変わって上部には「しきい値4.5%」という表示がされます。
この緑に色が変わっている状態が選択されている状態です。リボンの影の部分だけが選択されていますね。
また、「しきい値」とはProcreateが勝手に読み込んでいる選択範囲の度合いのことです。
では、この「しきい値」を上げてみましょう。
今度はリボンの影の部分だけでなく、リボンの真ん中の部分全体が選択されました。
「しきい値」は69.7%まで上がっています。
さらに「しきい値」を上げてみましょう。
少しずつ「しきい値」を上げてみたのですが、残念ながらリボンの真ん中の部分を通り越すと絵全体が選択されてしまい、このように全体が白くなっていまいました。
自動選択では意図した範囲以外も読み取ってしまう場合があるので、そういった場合はフリーハンド選択が適しています。
フリーハンド選択
続いてフリーハンド選択の使い方です。
フリーハンド選択はその名の通り自分で選択範囲を設定する方法です。
下部のフリーハンドをタップし、編集したい箇所のみをなぞっていきます。
なぞると上の写真のように点線が表示されます。1度画面からペンを離しても途中から描き続けることができるので使い勝手も良いです。
全てなぞり終えたら下部にある、「選択部分に追加」もしくは「選択部分から削除」を選びましょう。
「選択部分に追加」を選択すると、
このようにリボンの部分以外に斜線が引かれ、リボンのみを選択している状態となります。
反対に「選択部分から削除」を選択すると、
このようにリボンのみに斜線が引かれ、リボンのみが選択範囲から除外されます。
また、下部にある「選択部分を反転」を押せば、上記のような選択範囲をいつでも反転させることができます。
選択されている状態だと、下の写真のように斜線部分以外を編集することができるようになります。
長方形/楕円形選択
長方形選択と楕円形選択はその名の通り、長方形や楕円形に形を指定して選択してくれる機能のことです。
長方形選択だとこのように、
楕円形選択だとこのように範囲が指定され、選択することができます。
覚えておくと便利な操作方法
まずは上の写真のようにリボンのみを選択しましょう。リボン以外の部分に斜線が引かれます。
今回はフリーハンド選択を用いています。
その状態で左上にある「矢印」をタップすると上の写真のようにリボンが指定され、変形や編集をすることができる状態になります。
移動させると下が空白になっています。
また、選択範囲のみを複製することもできます。
上の写真のようにリボンのみを選択した状態で、下部の右側にある「コンテンツを複製」をタップします。
すると新規レイヤーに選択部分のコピーが作成されます。
リボンが2つになりました。
また、「S」のボタンを長押しすると1度選択していた箇所を再度選択することができます。
改めてなぞり直す必要がないのでとても便利です。
まとめ
選択ツールには大きく分けて
・自動選択
・フリーハンド選択
・長方形/楕円形選択
の3つがあります。
特に自動選択とフリーハンド選択は場面によって使い分けが大切になってきますので、自身に合った使い方を探してみてください。
選択ツールの使い方を説明してきましたが、基本的にはレイヤーをしっかり分けて描くことをお勧めします。
そうすれば選択機能に頼ることなく、簡単に修正したい箇所のみを修正することができます。
大前提として、しっかりレイヤーを分けて絵を描くことを意識しましょう。